副社長メッセージ

過去に学び　未来を切り開く 平素より三輪そうめん松田をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
ご挨拶に先立ち、能登半島で発生した大地震に関連する災禍でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたしますとともに避難生活をおくられている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

昨今は多くの産業において「供給不足」という言葉を聞く機会が多くなったように思います。物はもちろんのこと、サービスまでもが継続できなくなり今まで当たり前と思われてきたことが堰を切ったように次々と見直されたり廃止されるようになり、世の中の仕組みが変わりつつあることを感じています。

その最中で2023年の日本の出生数は推計72.6万人となり過去最少を更新中という情勢を聞けば、様々な事情があるにしても、なんとか日本を元気にできる術はないものかと思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私たちの産業においても、手延べ職人の高齢化による廃業と成り手不足が合わさって深刻な問題となっていますが、手延べ製法の品質を守りたいという思いを持った仲間たちの懸命な働きによって伝統産業を維持しようと盛り上げてくれています。

それは、この生まれ育った日本でこれからも希望をもって同じ時代を駆け抜ける者同士、そうめんが接点となって皆様と繋がることができる。まさに我々生産者にとってはやりがいと責任、そして嬉しさを感じることのできる産業だと信じているからです。

そしてこのような情熱を傾ける仕事を続けられるのも「そうめん」を必要としてくれている多くのファンの皆様に支えられているからに他なりません。

私たちはお客様お一人お一人への感謝の気持ちをめいいっぱいそそぎ込める仕事として「手延べ製法」を守りながら皆様とともにこの先も歩み続けていきたいと思います。

それではそうめん好きの皆様、これからも末長くご愛顧・ご期待いただければと思います。
ありがとうございました。

取締役副社長松田　幸久